2025年7月1日、元衆院議員の山尾志桜里氏が東京都内で会見を開き、参議院選挙・東京選挙区に無所属で出馬することを正式に発表しました。
過去のスキャンダルと党公認取り消しを経ての出馬決断に、賛否が分かれています。
この記事では、山尾氏の経歴や騒動の経緯、そして今回の出馬に至る背景をわかりやすくまとめます。
山尾志桜里氏の経歴と歩み
法曹から政界へ
東京大学法学部を卒業後、2002年に検察官として任官。
2009年には民主党から衆院選に出馬し、愛知7区で初当選。
2016年には民進党政調会長に就任し、待機児童問題などで注目を集めました。
不倫報道と党離脱
2017年、「週刊文春」が倉持麟太郎弁護士との不倫疑惑を報道。
議員パスの私的利用も疑われ、民進党の幹事長就任は撤回。
山尾氏は離党し、無所属で衆院選に出馬し再選されました。
その後の党籍遍歴と引退
立憲民主党への入党後、2020年に離党。
同年国民民主党に合流し、2021年には政界を一時引退しました。
以後は本名「菅野志桜里」として執筆・社会活動を続けていました。
再燃するスキャンダルと批判
倉持弁護士の元妻が2021年に自死していたことが明らかになり、再び批判が噴出。
SNSでは「説明責任が果たされていない」との声が多数を占め、国政復帰への信頼性に疑問が呈されました。
国民民主党の公認取り消しと離党
6月の公認発表と批判
2025年6月10日、国民民主党が山尾氏を比例候補に擁立。
記者会見では「至らなかった」と釈明しましたが、具体的説明に欠け「ゼロ回答」と批判されました。
公認取り消しと離党
党内外からの批判を受け、公認はわずか1日で撤回。
11日に党は正式に公認を取り消し、山尾氏は12日に離党届を提出しました。
無所属での出馬を正式表明
7月1日、山尾氏は参院東京選挙区から無所属で出馬することを会見で明らかにしました。
「都民の信を直接問いたい」「政党政治ではなく、市民との対話を大切にしたい」と語り、新たな覚悟をにじませました。
今後の焦点と課題
- 信頼回復:スキャンダルの説明責任と誠実な対応
- 無党派層の支持獲得:「市民派候補」としての訴求力
- 政策論争:司法・子育て・憲法など得意分野での打ち出し
よくある質問(FAQ)
Q1:山尾氏はなぜ国民民主を離党した?
A:公認発表後、説明不足や過去のスキャンダルに対する批判が高まり、公認が撤回されたためです。
Q2:無所属で当選の可能性はある?
A:知名度や政策力はある一方、信頼性への懸念があり、今後の選挙戦次第です。
Q3:スキャンダルの説明は十分?
A:本人は「至らなさ」を認めるも、詳細な説明が不足しているとの声が多くあります。
Q4:今後、政党に戻る可能性は?
A:本人は「市民と向き合う政治を」と語っており、しばらくは無所属での活動が続くとみられます。